Her work expresses the world connected to the earth and connected to the people.
ハワイに住む エミリアの作品は、阿蘇の自然をペースにそこに住む人間との関係性を描いている。(作品の写真はあえて載せないので会場で見てほしい)
陶芸という表現手段は、元来土との対話によって成り立つ。その土が持っているその土地のエネルギーを器やオブジェとして定着させる。
こういった器は概ね1200度を超える温度で焼かれるが、その温度でケイ素や複合している金属原子などが焼結して固まる現象だ。
焼結とは、完全に溶ける前に表面的に溶けてくっつく事を言う。焼き物を更に高温にすれば液状化して形を留めないが、焼き物はその寸前で止めることで、焼物として存在できる。
その束の間の一瞬ですべてが決まる。
阿蘇を題材した彼女の作品は地元住民たちが絵付けした器を含め、その自然との共生を描いているのだと思う。一つ一つの器も主人公であるが、それが集合体となった時、彼女の書いた阿蘇山の下に世界が現れる。
彼女の作る作品は、世界を作る。
もしかするとそれは日本人が編み出した「箱庭」の世界に近いかもしれない。とにかく一度見ていただき、考えていただきたい作品だ。
Works of Emillia Noordhoek
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